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プレッピースタイルとは?初心者でも取り入れやすい大人の着こなし方

公開日:

2025/8/12

by

Ryota Shimajiri

WardRove創設者。東京都出身。洋服の縫製工場を営む父方の実家の影響で、幼少期からファッションに親しむ。文化服装学院を卒業後、アパレルメーカーにて生産管理や新ブランド立ち上げを経験。 その後IT業界へ転身し、開発・執筆・マーケティング・プロダクト企画と、クリエイティブからビジネスまで一貫して手掛ける。フォーマルアドバイザー、カラーコーディネーターなどの資格を保有。

「Preppy(プレッピー)」とは、アメリカ東海岸にある名門私立高校(Preparatory School)や、ハーバード大学・イェール大学などのアイビーリーグ校に通う学生たちの服装スタイルを指します。

ポロシャツ、チノパン、ネイビーブレザー、ローファーといったアイテムを中心に構成され、どれも動きやすく実用的でありながら、品格を失わないデザインです。
この「ラフに見えてきちんと感がある」空気感は、年齢を重ねた男性にも自然に馴染みます。

今回は、そんなプレッピースタイルの歴史や着こなし術を解説していこうと思います。

プレッピーの歴史と背景

プレッピーのルーツは、1950〜60年代のアメリカ東海岸とされています。
裕福な家庭の子息が通うプレップスクールやアイビーリーグ大学(ハーバード、イェール)では、学業だけでなく社交やスポーツも生活の一部でした。

ハーバード大学(画像出典: 留学Voice

彼らが身につけていたのは、ヨーロッパのトラディショナルな装いをベースに、テニスやヨット、ポロ競技などスポーツウェアの要素を加えた服でした。
きちんと感を保ちながらも、日常の動きに対応できる軽快さを求めた結果、生まれたのがプレッピースタイルです。

この文化は1980年代に大きく広まりました。ラルフローレンやブルックスブラザーズ、J.PRESSといったブランドが、映画や雑誌を通じてプレッピーの魅力を世界に発信。とくにラルフローレンは、ポロシャツやケーブルニットなどスポーティーかつエレガントなアイテムで、プレッピーを世界中の憧れの的にしました。

日本への伝来

日本では1960年代に「アイビールック」として広まりました。雑誌『MEN’S CLUB』や『POPEYE』が取り上げ、学生から社会人まで幅広い層に浸透。
1980〜90年代にはラルフローレンやブルックスブラザーズの直営店が日本に出店し、都市部を中心にプレッピー的な装いが定着します。

この頃から日本独自のアレンジも加わり、アイビーの直線的でかっちりしたラインに対し、やや柔らかい素材や色使いで“きれいめカジュアル”へと変化させたのです。

アイビールックとプレッピースタイルの違いって?

プレッピーの背景を語る上で外せないのが、よく比較される「アイビールック」との違いです。両者はルーツや印象に違いがあるとされますが、その境界はあいまいで、実際には諸説あります。

  • アイビー(Ivy Style)

    1950〜60年代のアメリカ東海岸、アイビーリーグ8大学(ハーバード、イェールなど)に通う学生の服装がルーツ。

    ブレザー、ボタンダウンシャツ、チノパン、ローファーなど「アメリカントラッド」の基礎になったスタイル。

    当初はよりフォーマル寄りで規律正しい服装が中心。

  • プレッピー(Preppy Style)

    「Preparatory School(プレップスクール)」=名門私立高校の生徒を意味する"Preppy"から派生。

    アイビーよりも少し年齢層が下(高校〜大学)で、スポーティさや遊び心が強い。

    アイビーの流れを受けつつ、ポロシャツやショーツ、ニットベストなどカジュアル寄りの要素を多く含む。

アイビーはよりクラシックで硬派、プレッピーは少し柔らかく活動的というのが大きな違いでしょうか。

実際には両者が重なり合う部分も多く、日本のファッション史では「アイビー+プレッピー=アメリカントラッド」として広く受け入れられています。

プレッピーを象徴するアイテム

1. ポロシャツ

プレッピーの夏の象徴。鹿の子編みの涼しさと襟のきちんと感が特徴です。
ラコステのワニ、フレッドペリーの月桂樹マークなど、ブランドロゴがワンポイントで入るのも定番。ボタンを一つ開けてラフに着ても、ジャケットの中に入れても馴染みます。

2. チノパン

ジーンズより上品、スラックスより軽快。ベージュやカーキが鉄板カラーです。
1950年代のアメリカ軍パンツがルーツで、軍用品からキャンパスファッションへと転用された背景も面白いポイント。

3. ブレザー

ネイビーのブレザーに金ボタンという組み合わせは、プレッピーの代名詞。
もともとは英国海軍の制服がルーツで、そこにアメリカらしい軽快な着こなしが加わりました。シャツやニット、チノパン、ジーンズなど、幅広く合わせられる万能アウターです。

4. オックスフォードシャツ

やや厚手でハリのあるオックスフォード生地は、洗いざらしでも様になる素材。
白やサックスブルーのボタンダウンシャツは「清潔感の象徴」といえるアイテムです。

5. ローファー

革靴の中ではカジュアル寄りで、スリッポン型が特徴。
ペニーローファーは「学生靴」のイメージがありますが、大人の足元にもよく似合います。

プレッピーの着こなしポイント

  1. ベーシックカラーを基調に
     ネイビー・ホワイト・ベージュ・グレーが基本。そこに赤やグリーンの差し色を一点だけ。

  2. スポーティさを忘れない
     ニットベスト、スニーカー、キャップなどで軽さを加えると現代的に。

  3. ジャストサイズでまとめる
     オーバーサイズに寄せる場合も、だらしなく見えない程度に抑える。

現代版プレッピーの取り入れ方

まずは全身プレッピーで固めるよりも、キーアイテムを一つ加えるだけで十分です。

たとえば、

  • ネイビーブレザー × パーカー × スニーカー

  • ポロシャツ × デニム

  • ケーブルニット × オックスフォードシャツ × グレースラックス

定番を外さずに現代的なアイテムを取り入れます。また、リネン混やストレッチ素材など、機能的な生地に置き換えることで、現代のライフスタイルにも自然にフィットするのでおすすめです。

(画像出典: J.PRESS

おすすめブランド

  • ブルックスブラザーズ:オリジナルのボタンダウンシャツは必見。

  • ラルフローレン:ケーブルニットやポロシャツで現代的プレッピーを体現。

  • J.PRESS:正統派アメリカントラッドを日本に根付かせた立役者。

  • トムブラウン:プレッピーをモードに昇華したデザインが魅力。

  • BEAMS F:初心者でも取り入れやすい現代版プレッピーを提案。

まとめ

プレッピーは単なる服装ではなく、文化や歴史の積み重ねが生んだスタイルです。
清潔感・上品さ・スポーティさのバランスは、大人の男性が普段着に取り入れる上で理想的と言えるかもしれません。

「学生風」ではなく「大人の余裕」を感じさせるプレッピーこそ、今の時代にこそ映える装いです。まずはポロシャツやブレザーといった一着から試してみてはいかがでしょうか。

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