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猫背や巻き肩で服はどう見える?選び方のポイントを解説

公開日:

2025/3/16

by

Ryota Shimajiri

WardRove創設者。東京都出身。洋服の縫製工場を営む父方の実家の影響で、幼少期からファッションに親しむ。文化服装学院を卒業後、アパレルメーカーにて生産管理や新ブランド立ち上げを経験。 その後IT業界へ転身し、開発・執筆・マーケティング・プロダクト企画と、クリエイティブからビジネスまで一貫して手掛ける。フォーマルアドバイザー、カラーコーディネーターなどの資格を保有。

洋服を選ぶときは、体型やサイズばかり気になりやすいのですが、実際には姿勢もかなり大きく関係しています。とくに30代以降になると、猫背や巻き肩の癖が少しずつ強くなって、同じサイズの服を着ていても、店頭で見たときと家で着たときの見え方が変わることがあります。

これはおしゃれかどうか以前の話で、服がその人の体に対してどこで引っ張られ、どこで余るかが変わるからです。サイズ表だけでは合っていても、着たときに前が浮く、胸まわりに変なシワが入る、背中が余って見える、といったことは普通に起きます。なので、服がしっくりこないときは、体型だけではなく姿勢も一度疑ってみた方がいいと思います。

猫背で起きやすい見え方の変化

猫背は、背中が丸くなって頭が少し前に出やすい姿勢のことです。この状態だと、服は背中側で引っ張られやすくなり、前側の見え方も変わります。

たとえばジャケットなら、前身頃がきれいに落ちず、裾やラペルまわりが少し浮いて見えることがあります。本来は体の前に沿って落ちてほしいのに、背中側に引かれるので、前だけ落ち着かない感じが出やすいということです。シャツでも同じで、ボタンを閉めたときに前は合っているのに、横から見ると生地が前後どちらかに引かれて、変なシワが出ることがあります。

もう一つ分かりやすいのは背中です。サイズが間違っていないのに、背中に生地がたまって見えたり、肩甲骨の下あたりに横ジワが入りやすかったりするなら、猫背の影響を受けている可能性があります。服が悪いというより、まっすぐ立った前提で作られた形と、実際の姿勢が少しずれている状態です。

巻き肩で起きやすい見え方の変化

巻き肩は、肩が前に入って胸が少し閉じたように見える状態です。これがあると、肩まわりと胸まわりの見え方が変わりやすくなります。

まず起きやすいのは、肩幅が実際より狭く見えることです。肩先が前に入るので、正面から見たときに肩の線が外に広がらず、上半身が少し縮こまって見えやすくなります。ジャケットやシャツを着ると、サイズ自体は合っていても、なんとなく小さく見える、窮屈そうに見えるという違和感が出ることがあります。

胸まわりにも変化が出ます。胸を張った状態ならきれいに落ちるはずの生地が、前に引っ張られて細かいシワになったり、ボタンの間が少し落ち着かなく見えたりします。とくに薄手のシャツや、前立てがすっきりしたジャケットは、この影響が出やすいところです。サイズアップで無理に解決しようとすると、今度は胴まわりや袖が余って、別のだぶつきが出やすいので、その点は少し注意が必要です。

姿勢が気になる人の服選び

姿勢はすぐに変わるものではないので、まずは今の体に対して服がどう乗るかで選ぶ方が現実的です。ここで大事なのは、単純に大きい服を選ぶことではなく、引っ張られやすい場所に少し余裕がある服を選ぶことです。

ジャケットなら、肩幅だけが狭いものより、肩まわりと背中に少しゆとりがあるものの方が着やすいと思います。試着したときは、正面の見え方だけで決めず、横から見て前が浮いていないか、後ろに変なシワがたまっていないかを見た方が判断しやすいです。シャツも同じで、首が入るかどうかより、肩から胸にかけて変に張っていないかを優先して見た方が失敗しにくいです。

袖ぐりが極端に細い服や、胸まわりがぴったりしすぎる服は、猫背や巻き肩の癖がある人だと引っかかりやすいです。反対に、肩まわりに少し逃げがある形や、もともと動きやすさを考えて作られているものは、着たときのシワが出にくいことがあります。ラグランスリーブのように肩線がはっきり出ない形も、肩まわりの見え方を自然にしやすいので選択肢に入れやすいと思います。

素材と重ね着で見え方は調整できる

素材も意外と大事です。薄くて柔らかすぎる生地は、体の線や姿勢の癖を拾いやすいので、胸まわりや背中の引きつれが見えやすくなります。逆に、少し厚みがあって形が残る生地の方が、体の動きにそのまま引っ張られにくいので、全体の輪郭が整って見えやすいです。

重ね着をするときも考え方は同じで、内側を薄くして、外側にある程度形が出るものを重ねた方がまとまりやすいです。たとえば、薄いTシャツ一枚で肩や胸の線をそのまま出すより、上からシャツジャケットや少し張りのあるアウターを重ねた方が、見え方は落ち着きやすくなります。姿勢そのものを隠すというより、服の表面を整えるイメージで考えると分かりやすいと思います。

直すことより、まず合う服を選ぶ

姿勢が気になると、先に矯正しないと服は似合わないと思ってしまう人もいるのですが、そこまで極端に考えなくて大丈夫です。もちろん姿勢を見直すこと自体は無駄ではありませんが、服選びの話としては、今の自分に合う形を知る方が先です。

実際、姿勢を完全に直してから服を買う人はほとんどいませんし、少し猫背気味でも、肩まわりと背中の取り方が合っていれば、見え方はちゃんと整います。逆に、姿勢だけを気にして服の形を見ないままだと、いつまでも「なんとなく似合わない」が続きやすいです。なので、まずは自分の姿勢だとどこにシワが出やすいのか、どこが引っ張られやすいのかを知って、そのうえで服を選ぶ方が早いと思います。

まとめ

服がしっくりこない理由は、体型やサイズだけではなく、姿勢にあることも少なくありません。猫背なら前が浮く、背中に生地がたまりやすい、巻き肩なら肩幅が狭く見える、胸まわりにシワが出やすい、といった形で、見た目にはかなりはっきり差が出ます。

なので、サイズ表だけで決めるのではなく、試着したときに前身頃、肩まわり、胸まわり、背中のシワを見ていくと、自分に合う服はかなり選びやすくなります。

姿勢を責める必要はなくて、今の体に対してどんな形が合うのかを知ることの方が大事です。そこが分かってくると、同じジャケットやシャツでも、見え方はだいぶ変わってくるはずです。

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