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ニューバランスの木型とは?SL-1・SL-2・PL-1の違いを詳しく解説

公開日:

2026/5/6

by

Ryota Shimajiri

WardRove創設者。東京都出身。洋服の縫製工場を営む父方の実家の影響で、幼少期からファッションに親しむ。文化服装学院を卒業後、アパレルメーカーにて生産管理や新ブランド立ち上げを経験。 その後IT業界へ転身し、開発・執筆・マーケティング・プロダクト企画と、クリエイティブからビジネスまで一貫して手掛ける。フォーマルアドバイザー、カラーコーディネーターなどの資格を保有。

ニューバランスを何足か履いていると、同じサイズを選んでいるのに、モデルによって甲の当たり方やつま先まわりの余り方が違うことがあります。

たとえば、996は甲の上や小指の外側が少しタイトで、574はつま先まわりにゆとりがある。2002Rはソールもアッパーも厚みがありますが、履いてみると574のように丸くゆったりした感じとは少し違います。

この違いには、モデルごとに使われている木型(ラスト)の違いが関係しています。

木型とは、その名の通り、靴を作るときの土台になる形のことです。足を入れる空間の形に関係するので、かかとの細さ、甲の高さ、前足部の幅、つま先まわりの深さなどに差が出ます。同じサイズでも、あるモデルでは甲が当たり、別のモデルでは前足部に余裕があったりするのはこのためです。

このようにサイズ表記だけでは分からない部分があるわけです。

今回は、ニューバランスのライフスタイルモデルでよく出てくるSL-1、SL-2、PL-1の違いを解説していきたいと思います。

木型は足を入れる空間の形

スニーカーを選ぶとき、まず確認するのは26.5cm、27.0cmのようなサイズ表記でしょう。ニューバランスの場合は、そこにDや2Eのようなワイズ表記もあるので、長さと横幅を見ながら選ぶ人も多いと思います。

ただ、実際に履いてみると、サイズの数字だけでは判断しきれないことがあります。自分にピッタリのサイズを選んでいるはずなのに、足を入れた瞬間に少しきつく感じたり、店内を歩くと靴の中で足が動いたりするなど。こういった場合は、サイズを上げると楽になる部分もありますが、今度は前が余って、これはこれで少し気になったりします。

木型は、こうした靴の中の形に関係するのです。足の長さが同じでも、甲が高い人、前足部に厚みがある人、かかとが細い人では、同じ靴を履いたときの感覚が変わります。

ニューバランスを選ぶ際は、サイズだけでなく木型も見ておきたいところです。

SL-1は996や1500に使われる細めの木型

(画像出典: NEW BALANCE

SL-1は、996や1500などで使われる木型です。足の前側と甲まわりに余りが出にくく、履いたときに足の前側が細く収まりやすいシャープな印象があります。

靴だけが横に張り出しにくいので、574のような丸い形が少し気になる人にも合いやすい木型です。一方で、甲が高い人や小指の外側が当たりやすい人は、いつものサイズでも窮屈に感じることがあります。

サイズを上げると前後が余ることもあるので、試着するときは少し歩いて、かかとが浮かないかまで確認しておきましょう。

SL-2は574や576に使われるゆとりのある木型

(画像出典: NEW BALANCE

SL-2は、574、576、1300、1400などで使われる木型です。SL-1と比べると、足の前側とつま先まわりにゆとりがあり、履いたときに少し丸さを感じます。

SL-1のような細めの木型で小指まわりが当たりやすい人には、こちらがおすすめです。足先が細くなりすぎないので、ワイドデニムや軍パンのようなストリートっぽい格好にも合わせやすい木型です。

一方で、足幅が細い人がこの木型を選ぶと、靴の中で足が動くことがあります。つま先まわりに余裕があっても、歩いたときにかかとが浮くならサイズが合っていないので、試着するときは前側の楽さだけで決めない方がいいでしょう。

PL-1は足に沿う感覚が出やすい木型

(画像出典: NEW BALANCE

PL-1は、2002や2002Rなどで使われる木型です。SL-2のようにつま先まわりを丸く広げるというより、甲から前足部にかけて足に沿いやすい作りになっています。

そのため、見た目にボリュームがあるモデルでも、履いてみると靴の中まで大きく感じるとは限りません。甲が高い人や足幅が広い人は、いつものサイズでも甲の上や小指まわりが少し窮屈に感じることがあります。

PL-1は、SL-2のような丸いゆとりよりも、足に沿う収まりを求める人に合いやすい木型です。太めのデニムやスラックスに厚みのあるニューバランスを合わせたいけれど、靴の中で足が大きく動くのは避けたい。そういう人は、PL-1のモデルも試してみると良いと思います。

木型だけでサイズは決まらない

SL-1、SL-2、PL-1の違いを知っておくと、ニューバランスのモデルごとの特徴はわかりやすくなりますが、それだけでサイズを決められるわけではありません。

たとえば同じ木型でも、アッパーの素材やワイズ、ソールの厚みで履いたときの感じは変わりますし、スエードのパーツが足の甲に硬く当たるモデルもあれば、メッシュの部分が多くて甲まわりに圧迫感が出にくいモデルもあります。さらに、Dワイズと2Eでは横幅が変わるので、同じモデルでも小指まわりの当たり方やかかとの収まり方が違ってきます。

なので、木型はあくまでサイズ感を見るための一つの手がかりと思っておきましょう。実際に選ぶときは、木型だけでなく、甲の上が当たらないか、つま先が余りすぎていないか、歩いたときにかかとが浮かないかまで確認した方がいいと思います。

ニューバランスはいつも27.0cmと決めてしまうより、996では甲が当たる、574では足が動く、2002Rではつま先まわりが少しタイト、というようにモデルごとになんとなく覚えておくのがおすすめです。

結局、ニューバランスはモデル名だけでは決めきれません。そこが面白いところです。ちなみに筆者的には、SL-1のシャープな感じよりもSL-2のようなぽってりした形が好みです。この辺は好き好きの問題なので、色々と試着して自分に合う型を見つけるのがいいと思います。

まとめ

ニューバランスの木型は、靴の中の形を決める土台です。SL-1は996や1500などに使われる細めの木型、SL-2は574や576などに使われる前足部にゆとりのある木型、PL-1は2002系で出てくる足に沿いやすい木型です。

同じニューバランスでも、木型が変わると甲まわり、小指まわり、かかとの収まり方が変わります。いつものサイズを選んでも、モデルによって少しきつく感じたり、反対に足が動いたりするのはそのためです。

次にニューバランスを選ぶときは、サイズ表記だけで決めず、足を入れたときにどこが当たるか、歩いたときにかかとが浮かないかまで確認してみてください。気になるモデルがある場合は、同じサイズで木型の違うモデルも履き比べてみると、自分の足に合う形が分かりやすくなります。

ニューバランスのサイズ感で迷っている方は、ぜひ木型の違いも意識して試してみてはいかがでしょうか。

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