WardRove

おしゃれになりたいというより、まず恥ずかしくない服が欲しい人へ

公開日:

2026/3/9

by

Ryota Shimajiri

WardRove創設者。東京都出身。洋服の縫製工場を営む父方の実家の影響で、幼少期からファッションに親しむ。文化服装学院を卒業後、アパレルメーカーにて生産管理や新ブランド立ち上げを経験。 その後IT業界へ転身し、開発・執筆・マーケティング・プロダクト企画と、クリエイティブからビジネスまで一貫して手掛ける。フォーマルアドバイザー、カラーコーディネーターなどの資格を保有。

服にそこまで強いこだわりがある訳ではないし、流行を追いたい訳でもない、ただ人と会うときや外に出るときに服で変に気まずくなりたくない。と考える人は結構多いかと思います。

服が好きな人でも、最初から強い個性を出したいと思っていた人ばかりではありません。まずは場に対して浮きにくい服が欲しい、ちゃんとして見える服が欲しい、そのくらいのところから始まること人も多いです。

今回は、おしゃれを競う前に、まず恥ずかしくない服が欲しいと感じている人に向けて、服選びで何を優先して整えればいいのかを解説していきたいと思います。

恥ずかしくない服とは

恥ずかしくない服と聞くと、ネガティブな響きに聞こえるかもしれませんが、実際にはかなり現実的な考え方になります。服は生活の中で着るものなので、まず困りにくいこと、その場に対して無理がないことを押さえるのは大事なことです。

いきなりおしゃれに見える服を目指すと、考えることが一気に増えます。流行をどこまで入れるのか、個性をどこまで出すのか、どのブランドを選ぶのかまで最初から全部考え始めると、服を買う前の時点で疲れてしまうのでおすすめしません。

まず最初は、サイズが大きすぎないこと、靴が傷みすぎていないこと、色合わせがちぐはぐになっていないこと、このくらいから始めましょう。そのあとで自分の好みを足しいくのが良いと思います。

地味な服との違い

ここで一度切り分けておきたいのが、「恥ずかしくない服 = 地味な服」ではないということです。

たとえば黒やネイビーばかり着ていても、サイズが合っていなかったりTシャツの首が伸びていたり、靴だけ傷んでいたりすると服装は整って見えません。反対に、少し色が入っていても、肩の位置が合っていて、パンツの太さが極端ではなく靴もきれいな状態なら、服装は整って見えるのです。

つまり、恥ずかしくない服というのは、目立たない服のことではないということです。派手か地味かよりも、その場で急に浮かないかなど、このあたりの方がずっと大事です。

まず見るのは服のくたびれとサイズと靴

服の話になると清潔感という言葉がよく出てきますが、この言葉だけでは具体的に何を直せばいいのか分かりにくいと思います。なので、見る場所をはっきりさせておきましょう。

まず見たいのは、服がくたびれていないかどうかです。Tシャツの首元が伸びていないか、シャツの襟がへたっていないか、ニットに毛玉が出すぎていないか。このあたりは一つひとつは小さいのですが、重なると急に生活感が強く見えます。

次にサイズです。大きい服が全部だめという訳ではありませんが、上下ともに大きすぎると服の形が見えにくくなりますし、逆に細すぎる服は少し前の感じが出やすいです。体にぴったり合わせる必要はありませんが、肩が落ちすぎていないか、着丈が長すぎないか、パンツが脚に張りつきすぎていないか、このくらいは見ておきたいところです。

それから靴です。トップスとパンツが普通でも、靴のソールが黒ずんでいる、革がひび割れている、かかとが極端に減っているとなると、そこで全体が崩れて見えやすくなります。服に詳しくない人でも靴の傷みは意外と見ています。なので、ここは後回しにしない方がいいです。

まず整えたいのはパンツと靴

服に慣れていないと、どうしてもトップスから考えたくなります。どんなシャツがいいのか、何色を選べばいいのか、どんなアウターが必要なのかと考えがちですが、最初に見たいのはそこではありません。

実際には、全体の見え方を大きく左右するのはパンツの形と靴です。トップスが普通でも、パンツが細すぎたり丈が余りすぎたり、靴だけ極端にスポーツ寄りだったりすると、そこで急にまとまりがなく見えます。逆に、上がシンプルでも、パンツの太さと靴が落ち着いていれば、それだけで服装はだいぶ整います。

なので初心者ほど、まずは下半身から決めた方が分かりやすいです。細すぎないネイビーやチャコールのパンツに、汚れが目立ちにくいスニーカー、もしくは装飾の少ない革靴。この組み合わせがある程度決まるだけで、上に着るものはかなり選びやすくなります。何を買うか迷ったときほど、トップスより先にパンツと靴を見た方が早いのです。

最低限そろえたい服

パンツと靴が整ったら、次に必要なのは、目を引く服より着る回数が増えやすい服です。

トップスなら、まずは無地のものが使いやすいと思います。白、グレー、ネイビー、黒あたりで、自分が持っているパンツや靴につながる色を選ぶと外しにくいです。柄物が悪いという話ではなく、最初の段階では無地の方が格段に合わせやすいです。

パンツは、真っ黒で細い一本だけに寄せるより、少しだけ余裕のある形のネイビー、チャコール、ベージュあたりがあると回しやすいです。トップスを変えてもそのまま使いやすいので、最初の一本として頼りやすいのはこのあたりでしょう。

靴は、高いものを無理に買うことより、服に対して浮きにくく、傷みが目立ちにくいものを選ぶ方が大事です。スニーカーなら、ソールが極端に厚すぎないもの、切り替えやパーツが多すぎないものの方が使いやすいです。革靴なら、つま先が尖りすぎていないこと、飾りが多すぎないこと、このくらいを見ておくと日常で使いやすくなります。

アウターは、春や秋にそのまま羽織れるものが一枚あると助かります。ブルゾンやカーディガンのような中間の服は、買うときは地味に見えるかもしれませんが、実際には出番がかなり多いです。Tシャツ一枚では心もとない日に、そのまま着られる服があるだけで困りにくくなります。

最初はやらなくていいこと

恥ずかしくない服が欲しい段階では、まだやらなくていいことも多いです。

まず、流行を急いで追う必要はありません。流行の形や色を足しても、手持ちの服とつながらなければ、その服だけ浮いて着なくなることが多いからです。最初はベーシックな色で十分です。サイズと靴が整っていれば、それだけで人前に出やすい形は作れます。

アクセサリーも急いで増やさなくて大丈夫です。時計やネックレスやバッグで変化をつけるのは、そのあとでも遅くありません。まずは服そのものがくたびれていないこと、パンツと靴がちぐはぐになっていないことの方が先です。

個性も、無理に出そうとしなくて大丈夫です。服を何回も着ていくうちに、自分がよく選ぶ色や形は自然に偏ってきます。そこにあとから好きなものを足した方が、無理のない形になりやすいです。最初から全部やろうとすると、買い物のたびに考えることが増えてしんどくなるのでやめておきましょう。

特別なセンスが最初から必要な訳ではありません。首元が伸びていないこと、サイズが極端ではないこと、靴が傷みすぎていないこと、まずはこのくらいを揃えるだけでも、服はだいぶ変わって見えます。

服は、最初からおしゃれを完成させようとすると難しく見えます。ただ、どこを見ればいいかが分かると、店舗やECサイトで服を見たときも何を基準に選べばいいかが分かってきます。そこから先に、少しずつ自分に合う色や形を足していけば十分です。

まとめ

恥ずかしくない服は、地味な服のことではありません。首元や襟がくたびれていないこと、サイズが極端ではないこと、靴が傷みすぎていないこと、まずはこういう見て分かる条件が揃っていることの方が大事です。

なので初心者ほど、色やブランドから入るより先に、パンツの形と靴を整えた方が進めやすいと思います。最初から流行も個性も全部取りにいく必要はありません。まずは使いやすい服と靴を揃えて、人前で着やすい形を作ること。そこから少しずつ、自分に合う方向を足していけば十分です。

こちらの記事もおすすめ

服選びがうまい人ほど買う前に考えていること|失敗しない大人の判断基準とは

抜け感・こなれ感とは?大人メンズのコーデが自然に見える考え方を解説

服はあるのに毎朝着るものが決まらない人へ、原因と見直し方を解説

服屋が怖くなくなる!初心者に贈る入りやすいお店の回り方

ドレスコード早見表|大人のメンズ向けビジネスカジュアル・オフィスカジュアル・スマートカジュアルの違いと着こなしのポイント

WardRoveでは他にもコーディネート術からアイテム選びなど、ファッションに役立つ情報を発信中です。

理想のワードローブの参考に、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。

CATEGORY

FEATURED

2026/5/22

ニューバランスのおすすめモデルはどれ?定番モデルの違いと選び方を解説

皆さんはニューバランスを選ぶとき、何を基準にしていますか?とりあえず人気モデルから順番に見ていく人も...

2025/4/27

Y2Kファッションとは?今さら聞けない意味と失敗しない着こなし方

(サムネイル画像出典: descente store)「Y2K」とは「Year 2000(西暦200...

2025/3/16

ドレスコード早見表!大人のメンズ向けビジネスカジュアル・オフィスカジュアル・スマートカジュアルの違いと着こなしのポイント

ドレスコードとは、特定の場面や環境で求められる服装のルールのことです。とくにビジネスや社交の場では、...

2025/3/14

服の値段は高すぎる?アパレル業界の原価構造や価格の決まり方

私たちが日々目にするアパレル製品。その価格設定はどのように決められているのでしょうか?実際の製造原価...

2025/5/13

大人のキャップ入門!30代・40代メンズ向け失敗しない選び方・かぶり方・コーデ術を紹介

キャップというと「若者のアイテム」という印象を持っている方も多いでしょうか。確かに、ストリートやカジ...

2025/5/23

シティボーイって何?今さら聞けないその意味と、着こなし・ライフスタイルまで徹底解説

「シティボーイって聞いたことはあるけれど、どういう意味?」「服の系統?それともライフスタイル?」今回...

2025/3/15

30代からのハイテクスニーカー!年代別メンズのための選び方とおすすめモデルを紹介

スニーカーを選ぶ際に、よく「ハイテク」や「ローテク」という言葉を見かけることがありませんか?この「ハ...

2025/8/12

プレッピースタイルとは?初心者でも取り入れやすい大人の着こなし方

「Preppy(プレッピー)」とは、アメリカ東海岸にある名門私立高校(Preparatory Sch...

2025/2/11

カシオのG-SHOCKって何がすごい?種類と選び方を詳しく解説

時計といえば“壊れやすい”というのが当たり前だった時代に、「絶対に壊れない時計をつくる」という大胆な...

2025/4/13

テック系ファッション入門、ガジェット好きのための服とバッグの選び方

スマホにワイヤレスイヤホン、モバイルバッテリー、ケーブル類。人によってはタブレットやノートパソコンま...

2026/4/20

HUMAN MADEは何がすごい?コラボと限定販売で強くなるブランド戦略

HUMAN MADEは、NIGO氏が2010年に立ち上げたライフスタイルブランドです。「The Fu...

2026/5/20

夏にビーニーはあり?暑苦しく見えない素材と選び方を解説

夏の暑い時期にビーニーをかぶるのは、ちょっと勇気がいりますよね。見た目的にもビーニーはニット帽に近い...

2026/1/30

WardRove(ワードローブ)について

※このページは、WardRoveの編集方針と考え方をまとめたものです。WardRoveは、「Ward...