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オーセンティックとは?メンズファッションで使われる意味と大人の取り入れ方

公開日:

2026/4/10

by

Ryota Shimajiri

WardRove創設者。東京都出身。洋服の縫製工場を営む父方の実家の影響で、幼少期からファッションに親しむ。文化服装学院を卒業後、アパレルメーカーにて生産管理や新ブランド立ち上げを経験。 その後IT業界へ転身し、開発・執筆・マーケティング・プロダクト企画と、クリエイティブからビジネスまで一貫して手掛ける。フォーマルアドバイザー、カラーコーディネーターなどの資格を保有。

オーセンティックとは、昔からある服を、元の形からあまり外さずに着ることを指す言葉です。

英語の authentic には、本物の、正真正銘の、といった意味があります。ただ、服の話でこの言葉が出てくるときは、そこまで大げさな意味では使われていません。メンズファッションでは、定番として長く残ってきた服を、無理にひねらずに着ているときによく使われます。

たとえば、ネイビーブレザーに白シャツ、グレーのスラックス、黒のローファー。こういう組み合わせは、色も形も王道なので、オーセンティックと言いやすいです。

商品説明でよく見かける言葉ですが、実際には何を指しているのか少し分かりにくいところもあります。なので今回は、オーセンティックがメンズファッションでどう使われるのか、どんな服がそう呼ばれやすいのかを見ていきたいと思います。

オーセンティックはスーツだけの話ではない

この言葉を聞くと、まずスーツを思い浮かべる人は多いと思います。たしかに、ネイビースーツに白シャツ、無地のネクタイ、黒の革靴のような着方は、オーセンティックという言葉がよく合います。

ただ、この言葉はスーツだけに使うものではありません。普段着でも普通に使われます。

たとえば、サックスのボタンダウンシャツにベージュのチノパン、茶色のローファー。あるいは、濃いインディゴのデニムにグレーのスウェット、白のスニーカー。こういう服装も、定番の服をそのまま素直に合わせているので、十分オーセンティックです。

なので、この言葉はフォーマルかカジュアルかを見るものではなく、その服が元の形からどれくらい離れていないかを見る言葉だと考えると分かりやすいです。

どんな服がオーセンティックと呼ばれやすいのか

この言葉が合いやすいのは、昔から形が大きく変わっていない定番服です。ネイビーブレザー、ボタンダウンシャツ、グレースラックス、チノパン、濃い色のデニム、ローファー、白スニーカー。このあたりは分かりやすいと思います。

たとえばブレザーなら、肩の形が不自然ではなく、丈も短すぎないもの。シャツなら、襟が小さすぎず、生地も薄すぎないもの。デニムなら、強いダメージ加工が入っていない濃い色の5ポケット。ローファーなら、飾りが多すぎないシンプルなもの。このあたりは、オーセンティックという言葉がよく合います。

アメカジでも同じです。デニムジャケットにシャンブレーシャツ、軍パン、ワークブーツのような組み合わせは、もともとの形がそのまま残っているので、オーセンティックと言いやすいです。反対に、サイズを大きくしすぎたり、色落ちやダメージを強く入れたり、派手な色を足しすぎたりすると、定番のアメカジというより、今っぽく手を入れた服装として見た方が自然です。

オーセンティックが少し分かりにくい理由

オーセンティックという言葉が少し分かりにくいのは、商品説明でも褒め言葉としてよく使われるからです。

たとえば、オーセンティックなシャツと書かれていても、それだけではまだ足りません。白なのかサックスなのか、オックスフォードなのかブロードなのか、着丈はちゃんとあるのか。そのあたりが見えてこないと、どんなシャツなのかはつかみにくいです。

実際にこの言葉が合いやすいシャツを思い浮かべるなら、白かサックスで、襟はボタンダウンかレギュラーカラー、着丈も短すぎないものになると思います。生地も、薄くて体の線が出やすいものより、少し厚みがある方がしっくりきます。

デニムも同じです。濃い色がしっかり残っていて、加工は控えめで、形も細すぎない。このくらいまで見えてくると、やっと何を言いたいのかが分かります。なのでこの言葉を見たときは、何となく良さそうで終わらせず、色、形、加工を分けて見た方がつかみやすいです。

大人が自分の服選びで見るなら、形と色と生地

この言葉を自分の服選びに引きつけて考えるなら、見るところはそこまで多くありません。形と色と生地を見れば十分です。

まず形です。シャツなら丈が短すぎないか、ジャケットなら肩や襟が細すぎないか、パンツなら脚に張りつきすぎていないか。このあたりを見るだけでも、その服が定番の形に近いかどうかはだいぶ分かります。

次に色です。ネイビー、白、グレー、ベージュ、ブラウン、黒、濃いインディゴ。このあたりは昔からある組み合わせを作りやすい色です。白シャツにネイビーのチノパン、茶色のローファー。グレーのスウェットに濃紺デニム、白スニーカー。こういう合わせ方なら無理が出にくいです。

最後に生地です。ブレザーなら、つるっと光る化繊より、ウールやコットンの方がこの言葉には合います。シャツなら、薄くて体に沿いやすいものより、少し厚みのあるオックスフォードの方がそれらしく見えます。デニムも、強く色を落としたものより、色がしっかり残ったものの方が近いです。

オーセンティックは、昔の服をそのまま着ればいいという話ではない

ここは分けて考えた方がいいです。昔からある服を、そのまま全部なぞればいいわけではありません。

たとえば、昔の細いジャケットや短いシャツを今そのまま着ると、定番というより、少し古い服をそのまま出してきたように見えることがあります。服そのものは王道でも、今の服の並びの中では少し浮いてしまうからです。

なので今の大人が取り入れるなら、元の形は残しつつ、サイズ感だけ少し今に寄せるくらいがちょうどいいです。ネイビーブレザーなら、肩は合っていて、身幅は少しだけゆとりがあるもの。デニムなら、脚に張りつくものではなく、太ももから裾までが自然に落ちるもの。シャツなら、一枚で着ても下着っぽく見えないくらいの厚みがあるもの。このくらいで十分です。

まとめ

オーセンティックとは、昔からある服を元の形から大きく外さずに着ることです。スーツだけでなく、ボタンダウンシャツやチノパン、濃い色のデニムのような普段着にも使われます。

商品説明でオーセンティックという言葉が出てきたときも、何を言いたいのか前より分かりやすくなると思います。これを機に、ぜひオーセンティックなファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか?

WardRoveでは他にもコーディネート術からアイテム選びなど、ファッションに役立つ情報を発信中です。

理想のワードローブの参考に、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。

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